Sutrix Groupのグローバル開発

経済産業省は2030年までにIT人材が79万人不足するであろうと「IT人材需給に関する調査(2019年3月)」の中で示しています。
日本においては各企業がDXの取組みを進めている中で、このようなIT人材の不足は取り組みの歩みがただ遅くなるだけではなく、その影響によりデジタルディスラプター(クラウドやデータ、AIなどのテクノロジーを活用することにより、既存のビジネスモデルを破壊するプレイヤーのこと)によりビジネス規模や収益源が変化し、場合によってはもともとの市場が縮小してしまうなどの多大なる影響をもたらす可能性があります。

 

この日本におけるIT人材不足の対策として、海外に開発拠点を持っているパートナー企業にシステム開発を委託する企業も増えてきていますが、日本においては従来のコスト削減重視のオフショア開発のように、人件費が安価という判断軸でパートナー企業を選定している場合も良く目にします。
INDUSTRIAL-X社の「DX実現に向けた課題とコロナ禍における意向調査 2022年版」の結果でも、DXの目的の1位は「コスト削減」であるとなっています。
ビジネス+IT: 【DX調査】予算・人員確保が難しい？日本企業の担当者600人に聞く「DXが進まない理由」
日本の円安傾向や世界的なIT人材確保の動きにより、エンジニアの採用単価が上昇傾向にあり、海外＝安価という図式が成り立たなくなっている状況であることと、海外のエンジニアに期待する事が何であるか、という事を考えなければならない状況にあると思います。

その答えの一つがグローバル開発であると考えています。

 

Sutrix Groupでは、プロジェクトの目的や課題、各拠点のメンバーが有するスキルや実績、を考慮して必要なメンバーをプロジェクトチームにアサインしています。
例えば、当社ではベトナムとインドにGlobal Delivery Centerという開発拠点を持っていますが、この2拠点でも特徴が異なるため、一つのプロジェクトでも拠点を横断したチームを組織するケースもあります。
少し例を挙げますと、

• テストにおける標準化や自動化の研究を行っているインド拠点がテスト全般をリードし、ベトナム拠点で開発した成果物の品質評価を行う
• Adobe Experience ManagerやSitecoreなどのCMSやDXPに関するプロジェクト経験を多く有するベトナム拠点のメンバーが開発をリードし、クライアントの拠点に近いインド拠点で開発を行う
• 日本企業がUS市場へのECビジネスを展開していく際の市場分析や要件定義、ペイメント等の現地の商習慣にあった仕組みの選定はUS拠点が行い、プロジェクトのリードは日本拠点で行う
• UI/UXに知見があるシンガポール拠点がUS拠点と連携しデザインプロセスを推進する
• ヨーロッパのプロジェクトを日本のビジネスアナリストが要件分析を担当し細かくプロジェクトプランニングを行う

など、このようにプロジェクトに必要な実績やスキルを持つ人材や、クライアントとのコミュニケーションにおいて最も効率的に行える方法を考慮し、プロジェクトを進めていく、これがSutrix Groupが進めているグローバル開発です。
 

 

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