Snowflakeとは?その魅力と主な機能

 
Update: 2023.04.11 | Sutrix Solutions Japan
 

Snowflakeは「クラウド型データウェアハウス(DWH)」として知られていますが、昨今では「データレイク」を処理するのに適した「データプラットフォーム」としても各分野から注目を集めています。

従来のオンプレミスのデータウェアハウスと比較すると、Snowflakeはコスト効率が高く導入や運用が簡単であることから、グローバル、特にヨーロッパで多くの大手企業に利用されています。

この記事では、Snowflakeの魅力や主な機能についてご紹介します。

 

Snowflakeの魅力

1. パフォーマンスとスピード

Snowflakeの魅力は、なんといってもクラウドの柔軟性によってもたらされるパフォーマンスの高さです。分析クエリを実行するためのインフラストラクチャーとして、仮想データウェアハウスをスケールアップすることで、より大きな計算リソースを確保しています。これにより、データの読み込みの高速化や大量のクエリの実行を可能にします。

2. ユーザーフレンドリーなUI/UX

UI(ユーザーインターフェイス)/ UX(ユーザーエクスペリエンス)の使い勝手が良いことも、Snowflakeの大きな特徴です。設定や構成をクリックだけで簡単に操作できたり、アクセスレベルに応じて過去のクエリを確認できるなど、一つ一つの機能がユーザーフレンドリーな作りをしていることで、多くのアナリストの負担が軽減されています。

3. 管理部門の負担の削減

クラウドサービスでは、企業がハードウェアを管理する必要はありません。SnowflakeはSaaS(「Software as a Service」の略称で、「サービスとしてのソフトウェア」)であるため、設定、更新、および一般的な管理はほとんどSnowflake側によって行われます。また、もしも企業が管理作業やスケーリングを行わなくてはならない場合でも、専門知識を必要としないため、適切な権限を持つユーザーであれば誰にでも処理することが可能です。

また、Snowflakeはクラウドプロバイダーに特定されないため、企業はAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、GCPなどのクラウドプラットフォームを一体的に拡張できます。サーバーのサイズ変更には高額な請求が発生してしまうことがありますので注意は必要ですが、ハイブリッドクラウドシステムの構築に時間を費やさず、効率的にデータウェアハウスを利用できるメリットは計り知れません。

 

主な機能

1. Snowflake Task

Taskは、自動化されたタスク管理機能です。この機能では、ビジネスの生産性を向上させるために、データの定期的なエクスポート、バックアップ、移動や削除などを自動的に行うことができます。また、タスクの実行スケジュールを設定することができるため、特定の日時に自動実行することができます。

また、自動化により人的なエラーを排除することができるため、データの精度が高まります。これにより、ビジネスにとって重要な情報を正確に取り扱うことができ、効率的なビジネスプロセスを可能にします。

2. Snowflake Snowpipe

Snowpipeは、Snowflakeのリアルタイムデータインジェスト機能の1つであり、最新のストリーミングデータを収集すると同時にロードすることで、ビジネス上のリアルタイム分析を実現します。

データをロードするために必要なスキーマ、テーブル、およびデータのパスを指定するだけで、データの読み込みプロセスを自動化し、データのロードにかかる時間を大幅に短縮することができます。 これにより、リアルタイムでの意思決定が可能となり、迅速なビジネス成果を得ることができます。

3. Snowflake Stream

Streamは、削除、挿入、更新、およびその他の変更に関するデータ操作の履歴を記録することができます。ストリーム内のすべてのデータを正確にキャプチャし、メタデータを提供しているため、記録された変更データを利用してアクションを実行することができる上、データ品質の向上も見込めます。

また、クラウドベースのアーキテクチャを使用していることから、ユーザーはストリーム内のデータのセキュリティ、可用性、拡張性を確保するための高度な機能を享受することができます。これらの機能は、ビジネスプロセスの自動化や迅速な意思決定のサポートに大きな力を発揮するでしょう。

4. Time Travel

Time Travelは、テーブル、スキーマ、データベースについて、設定した期間の任意の時点で履歴データにアクセスできる機能です。

Time Travel 機能を使用することで、定義された期間内に次のアクションを実行できます。

  • 更新または削除された過去のデータのクエリ
  • 過去の特定の時点またはその前に、テーブル、スキーマ、およびデータベース全体のクローンの作成
  • 削除されたテーブル、スキーマ、およびデータベースの復元

このように、データ管理において過去のデータを簡単に復元、取得、操作することができる、非常に有用な機能です。 ユーザーは、Time Travelを利用することで多くのサードパーティツールの必要性を排除できるため、費用対効果が非常に高いオプションであると言えるでしょう。

 

最後に

Snowflakeは、クラウド環境のセキュリティと高いユーザビリティ、有用な機能によって、ソリューションのカスタマイズにより柔軟に対応でき、多くのビジネスニーズに対して優れた選択肢となっています。

Sutrix Groupのデータアーキテクトチームは、Snowflake導入や企業のデータ活用のコンサルティングを行っております。クラウドベースのデータソリューションを探している企業様は、ぜひ弊社にご相談ください。

 

 

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