コンポーザブルコマースとは?

 
Update: 2022.11.17 | Sutrix Solutions Japan
 
     

グローバルで注目されているテクノロジー「Composable Commerce(以下、コンポーザブルコマース)」について、解説します。

 

コンポーザブルコマースが登場した背景

顧客の要求や期待値が高くなっている昨今、より多くの生活者が、単調で感動が無く、操作しにくいEコマース体験に飽き飽きしています。
見込み顧客の獲得や購入による収益の獲得を狙うだけでなく、顧客ロイヤルティ向上、または維持していくためには、よりユニークで魅力的なEコマース体験への革新を続けていく必要があります。

同時に、デジタルの普及と進化により、現代のデジタル企業はこうした顧客の要求や期待値の向上、ビジネスを揺るがすデジタルによる破壊的なトレンド、将来の新たなビジネスチャンスに合わせて、ビジネスを進化していく方法を模索しています。

今までは下記の2つしか選択肢がない事により、変革への一歩を踏み出せていない企業が多く存在していました。

1つはモノリシックな従来型のレガシーECプラットフォーム、もう一つは機能毎に小さなサービスを作りそれらを組み合わせることで大きな機能を構成するというマイクロサービスソリューションです。

従来型のレガシーECプラットフォームは、すぐに使える様々な機能が搭載されている事から、シンプルで費用対効果が高いものとして認識されてきました。しかし、そのモノリシック(一枚岩)のプラットフォームから機能を変えようとすれば、シンプルなプラットフォームは複雑さが増し、コードが書き換えられる事により安定性が低下します。さらに機能改修の内容によっては、コストやスケジュールが膨大になり、稼働が出来たとしても保守対応に多くの工数を要し、バージョンアップも難しくなってしまいます。

一方、レガシーECプラットフォームより進歩したマイクロサービスソリューションで、コマース体験をゼロから構築すれば、より求める理想的な形になると考えられますが、イノベーションのために大きな自由度を生み出せば出すほど、仕組みにおけるリスクは高くなります。機能ごとに分割したサービスをつなぎ合わせることは非常に複雑で、多くの時間、人材、設計作業が必要になります。

企業は、すぐに機能を変えられないレガシーECプラットフォームか、複雑な構成で多くの時間やコストがかかるマイクロサービスソリューションかのどちらかしか選択肢がなく、変革への一歩を踏み出せていない状況にありましたが、コンポーザブルコマースはこのような悩みを解決するソリューションです。

 

 

コンポーザブルコマースとは?

コンポーザブルコマースとは、ECに関連する様々なテクノロジーの中から、最も良いテクノロジーを選定し、組み合わせる事によってビジネスニーズに合わせたECプラットフォームを構築する最先端のアプローチです。
このアプローチによって、イノベーションを起こす上でのリスクなしに簡単に実装でき、変革的顧客体験を迅速に提供でき、二度とプラットフォーム刷新のことを心配する必要はありません。

実際、米のリサーチ会社大手のガートナー社は、2023年までにコンポーザブルコマースを採用した企業が、新機能の実装速度で競合他社を80%上回ると予測しています。

コンポーザブルコマースは、次の原則に基づき構築されていなければなりません。

 ・モジュラーアーキテクチャ (Modular architecture) 
 ・オープンエコシステム (Open Ecosystem)
 ・ビジネスセントリシティ (Business Centricity)

 

 

モジュラーアーキテクチャ (Modular architecture)

モジュラーアーキテクチャとは、アーキテクチャの各コンポーネントが独立して完結、展開できるものであるということです。これにより迅速なデリバリー、市場投入時間の短縮、あらゆるタッチポイントやデバイスでの優れた顧客体験の実現が可能になります。
コンポーザブルコマースのアプローチでは、MACHアーキテクチャ(マイクロサービス、API、クラウド、ヘッドレス)およびJAMstack (JavaScript、API、マークアップ)が採用され、バックエンドの機能にはMACHアーキテクチャを、フロントエンドのエクスペリエンスにはJAMStackを活用することで、顧客ニーズやビジネス目標の変化に応じて最適化しやすいモジュラーアーキテクチャを構築できます。

 

オープンエコシステム (Open Ecosystem)

オープンエコシステムとは、仕組みを構成する時間を短縮するためのコマースサービスに最適なアセットライブラリや包括的なフレームワークなどのガイドを活用して、プラットフォームを構築する事を可能にします。このエコシステムにより、ベンダーロックインを排除し、柔軟かつ迅速に機能追加ができ、統合を容易にすることが可能になります。

 

ビジネスセントリシティ(Business Centricity)

ビジネスセントリシティ(顧客中心主義)とは、マーケティング担当者やマーチャンダイザーが、ITに対して過度に依存することなく、ビジネス目標や常に変化する需要やニーズに迅速、かつ効果的に対応していくことを意味します。

 

これら3つの原則の展開により、ECプラットフォームの構築は加速し、シンプルに構成する事ができるようになります。

コンポーザブルコマースの認知や普及状況、採用のきっかけや期待、導入のメリットについて解説しています。
https://sutrixsolutions.co.jp/contents/state_of_composable_commerce_report_2021.html

 

「What is Composable Commerce?」(Elastic Path Software Inc) をもとに翻訳して作成

 

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