【種類比較】拡張するCMS

 
Update: 2023.04.18 | Sutrix Solutions Japan
 

デジタルコンテンツや資産が急速に増加し、新しいチャネルやデバイスが次々と登場する近年、CMS (コンテンツマネジメントシステム)の役割も変化を見せています。かつてCMSは、オンラインで情報を管理し公開するプロセスを自動化することが主な目的でしたが、現在では、スマートウォッチ、音声アシスタント、テレビ、スマートフォンなど、デバイスの細分化に伴って、コンテンツ以外の管理も求められるようになりました。見るまに拡大するデジタルエコシステムによって、CMSの概念はどのような変化を見せているのでしょうか。

この記事では、企業の目的に応じた様々なCMSを紹介します。

 

ECM (Enterprise Contents Management)

ECM (Enterprise Contents Management) は、効率的なコンテンツ管理に特化したCMSです。コンテンツの作成、編集、保存、削除などを一元的に管理し、必要に応じて検索、共有、分析することができます。これにより、企業はコンテンツの利活用を最適化し、情報共有やコラボレーションを促進することが可能です。

社内の様々なシステムと連携することで、管理対象となる膨大なコンテンツ Word、Excel、動画、画像、音声、メール、FAXといった一般的なデータから、設計ツールであるCADのデータや医療画像データなど、業界特有のフォーマットにも対応・管理することができます。

また、ECMを導入することでコンテンツを安全に保護できるため、コンプライアンスやリスク管理の面でも活躍します。

 

WCM (Web Content Management)

WCM (Web Content Management) は、Web上のコンテンツ管理に特長を持つCMSです。主な機能として、Webコンテンツ作成支援、変更履歴管理、承認プロセス管理、配信管理などを備えています。

また、Webページ上のコンテンツを管理、変更、再構成するためのツールとして、システムとしてのWCMS (Web Content Management System) も利用されています。ユーザーは、標準のWebブラウザを通じてシステムにアクセスし、データベースに格納されたコンテンツをXMLのような汎用的な言語を使用して組み立てることができます。最近では、WCM と ECM の機能を統合した製品も登場しており、より広範なコンテンツ管理を可能にしています。

 

DAM (Digital Asset Management)

DAM (Digital Asset Management) とは、デジタルコンテンツの収集、整理、保存、共有、配信などを一元的に管理するためのシステムです。主な機能としては、画像や動画、音声、ドキュメントなどのデジタルコンテンツのアップロードやダウンロード、検索や編集、メタデータの付与、バージョン管理やセキュリティ管理などがあります。

DAMは、主にクリエイティブ業界やマーケティング業界で利用されており、膨大な数のデジタルコンテンツを効率的に管理するために不可欠なツールとなっています。DAMの利用は、コンテンツの再利用性を向上させ、コスト削減や生産性の向上が見込めます。

また、DAMはECMなどのシステムと統合することができるため、企業や組織は自社のニーズに合わせたDAMソリューションを選択することができます。

 

DMS(Document Management System)

DMS(Document Management System)は、文書管理のためのシステムで、紙の文書を電子化し、その電子文書を効率的に管理することを目的としています。

文書の作成や編集、承認、共有、検索や保管などの標準機能に加え、文書のバージョン管理やアクセス権限の制御など、セキュリティ上の機能も備えています。そのため、紙の文書に比べてセキュリティが高く、機密性の高い文書の保護にも役立ちます。また、ネット上で管理するため、遠隔地からでも文書にアクセスし、編集することが可能です。

大量の文書を扱う企業や組織にとって、DMSの導入は極めて有益であるでしょう。

 

CCMS(Component Content Management System)

CCMS(Component Content Management System) は、従来のドキュメント管理システムのようにページ単位でコンテンツを整理するのではなく、文章、画像、フレーズ、あるいは単一の単語などのコンポーネント単位でコンテンツを管理するシステムです。

例えば、技術マニュアルの中には同じ説明文が複数回登場することがありますが、CCMSを使うと、このようなコンポーネントを一度作成し、必要な場所に挿入することが可能になります。このように、コンポーネントの再利用が容易になることで、作業効率の向上が実現します。

CCMSは、製品文書や技術文書を作成するための専用のツールとして、製造業、医療業界、IT業界、法律業界など、多くの業界で広く利用されています。

 

DXP (Digital Experience Platform)

DXP (Digital Experience Platform) とは、企業がデジタルチャネルを通じて顧客へ提供する顧客体験(デジタルエクスペリエンス)を管理するためのプラットフォームです。WCMやDAM、カスタマージャーニーマップ作成、顧客データ分析、EC機能、ソーシャルメディア管理やマーケティングオートメーションなど、多数の機能を統合したツール群で構成されており、Adobe、Liferay、Salesforce、Sitecoreなどが主要なDXPベンダーとして挙げられます。

現代の顧客は、あらゆるデバイスを用いて情報収集や商品購入を行っているため、そのどれにも対応できる一貫したエクスペリエンスの提供が求められています。データに基づいて様々なチャネルを横断し、適切かつ統一された体験を提供することができるのが、DXPの最大の特徴です。

 

結論

CMSの選択は、企業のオンラインプレゼンスを成功させる上で非常に重要です。CMSの機能や特徴を正しく理解することで、企業のニーズに合わせた最適なCMSを選択することができます。優れたCMSでより良いオンライン体験を提供することで、企業の成長に大きく貢献することができるでしょう。

様々なCMSの実績があるSutrix Groupでは、御社に最適なCMSの選定から導入、活用までのご支援が可能です。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

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