2023年:WordPressの注目トレンド

 
Update: 2023.04.04 | Sutrix Solutions Japan
 

WordPressは、中小企業から特に支持されているCMS(コンテンツ管理システム)です。個人ブログやオンラインストアなど、あらゆるWebサイトに幅広い用途で使用されています。

多くの企業が利用しているWordPressですが、適切な運用のためには常に最新のトレンドを把握し、自社のWebサイトが最良のプラクティスであることを確認しなくてはなりません。

この記事では、2023年のビジネスWebサイトにおけるトップWordPress開発トレンドと、これらのトレンドを自社のWebサイトに取り入れるためのヒントを紹介いたします。

 

ページビルダーの利用が増加

ページビルダーとは、複雑なページや投稿を、コードを書かずに作成できるプラグインやテーマのことです。

このプラグインは、技術的な知識がないユーザーでも様々なパーツをドラッグ&ドロップで簡単に配置することができ、直感的に美しいレイアウトの作成を可能にします。 WordPressには豊富なページビルダープラグインが用意されており、「Beaver Builder」や「Divi Builder」、「Elementor」などが人気のページビルダーとして挙げられます。

これらのページビルダープラグインは非常に使いやすいインターフェースであるため、利用数は今後もより増加していくと考えられます。

 

モバイルに最適化

モバイルやタブレットでWebサイトを閲覧するユーザーが増加していることから、企業にはモバイルに最適化されたWebサイトの用意が求められています。

WordPressのWebサイトは、レスポンシブテーマを使用することで、どんな画面サイズにも合うようにサイトのレイアウトを自動的に調整することが可能です。

また、簡単な作業であれば、WordPress公式アプリケーションやモバイルのブラウザでも編集することができます。モバイル用のプラグインやテーマと併用すれば、モバイルサイトの利便性はさらに向上するでしょう。

 

セキュリティ対策の充実

WordPressは、世界中で利用されるようになるにつれ、ハッカーの攻撃対象としても広まることになりました。そのため、セキュリティ対策の充実には力を入れて取り組んでいます。

WordPressのセキュリティ向上として、まず、管理者アカウントのパスワードを強固にすることが重要です。また、多要素認証も推奨され、ワンタイムパスワードによる認証を設定することで、よりセキュリティを強化することができます。

さらに、WordPressを最新バージョンに更新することも大切です。最新バージョンには、脆弱性に対応するセキュリティ修正プログラムが含まれているため、ハッキングを未然に防ぐことにつながります。

また、マルウェアスキャンやファイアウォールなどの機能を持つ「Wordfence」や「Sucuri」といったセキュリティプラグインも用意されており、これらの導入でサイトの保護層を増やすことも可能です。

 

人工知能(AI)と機械学習(ML)の活用が注目

昨今、人工知能(AI)と機械学習(ML)の技術はますます高度化し、様々な分野で活用されています。WordPressも例に漏れず、これらの影響を受けていくことが予想されます。

WordPressでAI・MLが活用される一例として、コンテンツ制作が挙げられます。AIを利用したコンテンツ作成のプラグインとして、例えば、「Jetpack」プラグインには「Editorial Calendar」という機能があり、Webサイトのコンテンツに基づいた投稿アイデアをAIが提案してくれます。

また、WordPressでは、AI・MLがセキュリティにも活用されており、Webサイトにマルウェアやその他の脅威がないかスキャンする、MLの発展を利用したプラグインなども登場しています。これらのプラグインを活用することで、Webサイトをより一層保護することが可能になります

 

多言語に対応

近年は多言語コンテンツの需要が急速に高まっていることから、WordPressでもそれに対応したサービスの提供が求められています。

WordPressによる多言語コンテンツの作成には、「WPML」や「qTranslate X」といったプラグインが注目を集めています。Webサイトの別バージョンを異なる言語で作成することができ、自動翻訳や言語切り替えなどの機能によって、訪問者が閲覧したい言語でサイトを表示することができます。

 

チャットボットの普及化

チャットボットとは、プログラムを用いて人間との会話をシミュレートする機能のことで、顧客からの問い合わせ対応やヘルプデスクなどで活用が進んでいます。

例えば、ユーザーからの問い合わせが多い質問に対して自動で対応することができるため、管理者は回答にかかっていた時間を節約でき、他の業務に集中することができます。

さらに、チャットボットを活用して、リードや販売情報を収集することもできます。訪問者にメールアドレスや電話番号を尋ねることで、それらの情報をもとに後日フォローアップを行うことが可能です。

 

まとめ

上記のトレンドを考慮したWebサイトの活用ができれば、サイトを通してユーザーにより高いエクスペリエンスを提供することができるでしょう。

Sutrixでは、WordPressを利用したサイト構築のお手伝いをさせていただきます。WordPressの採用を検討される場合は、ぜひ当社にお気軽にお問い合わせください。

 

 

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